行って来ました。
ピカソの作品群を観たのは初めてなんですが、やっぱりあの数には圧倒されますね!
解説によると、彼は一度作品に取り掛かると、そこからどんどんイメージが広がって行くので数が増える、のだとか。
作品に取り掛かったらその方面にアンテナを張るので、そのイメージが広がって行く感覚は何となく分かるんですが、
それが全て世に出せるクオリティーになるのがやはり才能なんだと思います。
凡人なら殆どのイメージはゴミ箱行きですからね。
若い頃の作品はノートの落書きの線から膨らませたようなものも沢山あったので、それを如実に感じます。
ダヴィデとバテシバは何回ものスキームが時系列で展示されてて、イメージが膨らんでいく過程も見られて面白かったです。
あとピカソと言えば鮮やかな色彩のイメージがあったんですが、モノトーンの作品も結構あるんですね。
『博物誌』の動物画は水墨画ぽくも思えました。
ミノタウロマキアも緻密で重厚なモノトーンの線描で、中世の本の挿絵ぽかったです。
多種の解釈が出来るってところが好みですね。
一番ときめいたのは『真夜中の馬たち』の挿絵。
詩集本体も展示してあったんですが、装丁含めてとっても可愛かった!!
散らばる文字と中央の馬の挿絵の浮遊感や一体感。
表紙の文字と絵が星座ぽく見えるのも心憎い。
鑑賞用に欲しいくらいです。笑
せめてポストカードを買いたかったなぁ…★
(余談ですが、展示に行くと大抵気に入った作品のポストカードがありません。展示あるあるでしょうか…)
まさかピカソの作品に可愛さを感じるとは思いませんでしたねぇ。
私はどちらかというとモノトーンな作品の方が波長に合うみたいです。
カラフルで象形的で力強い作品は気圧されるんでしょうかね…。
とにかく、感覚を重んじる人だというのを実感出来たのは収穫かな。
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